こんにちは!yusakuです
今日は本当は秘密にしておきたい雲丹屋の秘密㊙️
「雲丹にはオスとメスの違い」と言うことをブログにしてみました〜
いきなりですが、皆さんは雲丹と言ったらどの状態を真っ先にイメージしますか?
トゲトゲの殻の状態ですか!お寿司ですか??
私は木箱に並んでいる箱雲丹です😂
トゲトゲの殻に入っている雲丹をイメージした方、お寿司を想像した方、
雲丹のどの部分を食べているかご存知でしょうか!?
魚は骨と皮の間にある身だよな〜内臓もたまに食べるな〜と
想像できるかもしれませんが雲丹はわからないですよね😅
トゲトゲの中に何か入っているんだろうな〜と言う想像はできても
身なのか内蔵なのかは全くわからないと思います笑
正解は「生殖巣」です❗️
雲丹はとても原始的な生き物で殻の中には魚で言うところの身がありません。
砂浜に落ちてたり防波堤で干からびてるヒトデの親戚みたいな生き物なので
食べられる部分は内臓になります。
内臓の中でも胃とか腸ではなく、
驚くべきことに「生殖巣」を食べているんですよね!
生殖巣はオスなら精巣、メスなら卵巣と言うことになりますね!
ではオスとメスの違いってなんだと思いますか?
ここから先は、オスとメスの違いについて話していきます☺️
【雲丹のオスとメスの違いは?】
雲丹のオスとメスの違いは主に色や水分量にあります。
オス身の特徴は色が黄色に近く(メスよりは淡い色)水分量が少ない
という特徴があります。
粒の1つ1つが際立っているのが分かりますでしょうか?
こちらの画像がオス身のムラサキ雲丹です。
一方で、
メス身の特徴は色がオレンジ色に近く、水分量が多い。
と言った特徴があります。
こちらの画像をご覧ください↓メス身のムラサキ雲丹です。
画像下部が水っぽくなっているのがお分かりになるでしょうか
例えばなのですが、市場に入荷する雲丹は5箱で1セットになっています。
パッと見全部同じに見えるのですが、じっくり見ると5箱の中でも
身の大きさや色が違うなど差があります。(ちなみにここら辺を気にする人は雲丹屋の中でもかなり丁寧な人か雲丹マニアの人だけです😅)
では、
①この差はなぜ生じるのか(なぜ箱ごとに違いが生じるのか)
②この差によってなにが生じるのか(箱ごとに現れる違いは何に関係するか)
と言ったところが気になる部分だと思いますので、説明していきます。
①なぜ箱ごとに違いが生じるのか
これにはポイントが2つあります。
1つ目のポイントは「個体差」です。
雲丹も生き物なので2つとして同じものはありません。
人間のように似てる顔だな〜って言うのはありますが、雲丹の身を並べて比べてみるとしっかり違いが分かります。
オスとメスの違いもここに含まれます。
2つ目のポイントは「加工」です。雲丹を殻から剥いて箱に詰めるまでの作業で雲丹の身が割れてしまったり、加工用のミョウバン水に
つけすぎてしまったり様々な要因で雲丹の身は変化してしまいます。
もちろん職人さんの詰め方によっても違いがあるので、箱ごとに違いが生じるのです。
②箱ごとに現れる違いは何に関係するか
これは、一言で言うと「価格」に関係してきます。
箱雲丹を一番沢山使う人は誰だと思いますか?
イタリアンやフレンチでも雲丹クリームパスタや
雲丹のロワイヤルなど沢山使われますが、
ほぼ間違いなくお寿司屋さんだと思っています。
一番の雲丹顧客である、お寿司やさん、、、、、
極端なことを言うと、お寿司やさんの大将の好みによって
市場の箱雲丹の値段が決まると言えるかもしれません。
大将の好きなブランドの雲丹の取り合いが起きれば
セリ場の値段は上下しますよね!
そんなお寿司やさんに大人気の雲丹は、非常にデリケートな食材で市場からお寿司やさんに届いてから長く見積もっても1週間以内には使い切らないと
雲丹はダメになってしまいます。
溶けてドロドロになって握れなくなってしまいます。
買ってから1週間いないで食べきらないといけない高級食材(笑)
イメージするなら、「超オイシイ時限爆弾」ですね😂
手元に届いたときにはすでにスイッチは押され、
刻一刻と爆発に向かって針を進めています。
皆さんならどう思いますか?
爆発までの、ダメになるまでの時間を少しでも伸ばしたいと思いませんか??
お寿司やさんも、1日でも早く使い切りたいと言う気持ち、
それに加え1日でも長く良い状態を保ちたいと言う気持ちの鬩ぎ合いの中で
商売をしています。
この、「1日でも早く使い切りたいと言う気持ちと1日でも長く良い状態を保ちたいと言う気持ち」願いを叶えるのが「オス身」なんです。
オス身はメス身より水分が少ないためダメになるのが少しだけ遅いのです。
おそらく2日くらいはオス身の方が長持ちします。ここに価格の差が
生まれてきます。
長持ちするオス身がやっぱり人気が高いので値段が高くなる傾向にあります。
もう少しイメージしやすい例えでいいますと、
A〜Eと5つの箱があった時、
A〜Cの箱は¥4100、D,Eの箱は¥5000の値段がついたとします。
このようなことは日常茶飯事なのですが、
同じブランドの同じ商品でも値段に差が出るのはオス身の箱とメス身の
箱があるからなんですよね。
雲丹の評価は、この色は黄色の何番目に明るい色だからいくらにしようと言うようには決まっておらず評価はとても曖昧です。
結局は「色や形がなんかイイ」と言ったところでその理由は
発色の良いメスであったり水分量の少ないオスであったり・・・・
詰まるところ、オスとメスの違いは,,,,
「見た目」です!!
皆さんもオスとメスの違いを意識して、どっちが好みか見つけてみたください♫
メスの方がとろりとしていて好きな方、オスの方が甘みが強いと感じる方
それぞれなので楽しいですよ✨
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